第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 「道路の走りやすさマップ」の全国展開

 現在の地図は、道路を国道と県道といった「道路の種別」で識別していますが、実際の道路ユーザーにとっては、道路の種別より、むしろ道路の幅やカーブの大きさといった「道路の走りやすさ」が重要な情報となります。そこで、道路ユーザーの視点に立ち、現地の道路事情に詳しくない観光ドライバーへの情報提供を行うとともに、道路網の整備状況を把握し、整備計画への活用を図ることを目的とした「道路の走りやすさマップ」を各都道府県の渋滞対策協議会で作成し、全国都道府県版を発表しました。道路の幅、カーブの大きさ・多さ、歩道の有無、すれ違いができるかどうか等により、主要な道路を6つのランクで評価し、道路の走りやすさを色で表現しています。
 平成18年11月、国土技術政策総合研究所は、「道路の走りやすさマップ」の全国アンケート調査の結果とマップ作成時に得られたデータを用い、道路構造評価ランクによる日本の道路ネットワークの現状について公表しました。
 今後は、地図会社等に「道路の走りやすさマップ」のデータを提供し、活用してもらうとともに、官民共同で、カーナビゲーションシステムやWeb路線検索サービス等への展開を図っていきます。
 


道路構造評価ランクのイメージ 道路の走りやすさについて、道路の幅、カーブの大きさ・多さ、歩道と車道の分離状況等により、M・S・A・B・C・Dの6段階に分類している。
 


「道路の走りやすさマップ」 道路の走りやすさマップは、車線数等道路構造の違いが線の太さや色で示されている。

 

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