第II部 国土交通行政の動向 

(5)建設機械の現状と建設生産技術の発展

 我が国における建設機械の保有台数は、平成15年度で約100万台(注)と推定されており、建設機械の購入者別の販売台数シェアで見ると、リース・レンタル業者が42%を占めており、建設業者の28%よりも高くなっている。また、建設機械施工技術者の技術力確保のため、「建設業法」に基づいた建設機械施工技士の資格制度があり、18年度までに1級・2級合計約15万8千人が取得している。
 建設業における死亡災害のうち、建設機械等によるものは約16%を占め、近年では建設機械の技術進歩により事故原因も変化している。このため、建設機械施工安全技術指針の改定、建設機械施工安全マニュアルの策定等、建設機械施工の安全対策を推進している。
 今後は、ICT技術を活用し、建設機械施工の生産性向上を図るとともに、完成後における施工状況の再現、施工履歴の確認等が可能となる施工現場の情報化を図り、施工の効率化及び品質の確保を推進する。


(注)油圧ショベル約723千台、車輪式トラクタショベル約147千台、ブルドーザ約59千台

 

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