第II部 国土交通行政の動向 

(4)河川における環境教育

 地域に身近に存在する自然空間として、川においては、近年、環境学習や自然体験活動等の様々な活動が活発に行われている。小・中・高等学校での総合的な学習の時間の導入等も踏まえ、子どもが安全に水辺で学び、遊ぶためのプロジェクトや情報発信を行っている。
 また、川には危険が内在し、安全に活動するためには正しい知識が不可欠であることから、市民団体が中心となって設立されたNPO法人「川に学ぶ体験活動推進協議会(RAC)」等と連携し、川の指導者の育成等を推進していく。

○子どもの水辺再発見プロジェクト
 市民団体、教育関係者、河川管理者等が連携して、子どもの水辺を登録し、子どもの水辺サポートセンターにおいて様々な支援を実施。平成18年12月末現在、246箇所を登録
 
子どもの水辺(番匠川(大分県))


○水辺の楽校プロジェクト
 子どもの水辺として登録された箇所において、堤防の緩傾斜化や安全に水辺に近付ける河岸整備等を実施。18年12月末現在、249箇所を登録

○川の通信簿
 住民、市民団体等とともに、河川等の利用の快適性や環境状況を現地で評価し、よりよい河川空間の整備、管理を実施。18年に664箇所で実施

○川の生き物調べ(全国水生生物調査)
 川にすむ生き物を調べ、川の水質調査を行うことを通じて、身近な河川に接し、川への関心を呼び起こすことを狙いとして実施。17年度は85,910人が参加

○「川で学ぼう」「川であそぼう」ホームページ
 学校の先生が河川をテーマとして総合的な学習を行う際等に参考となる情報を発信するとともに、子どもの川あそび、自由研究等を支援

 

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