第II部 国土交通行政の動向 

第3節 我が国の経験・技術・ノウハウを活かした国際協力

(1)国際協力の展開

 政府開発援助(ODA)大綱等に示されているように、開発途上国の発展には、経済社会基盤の整備を始め、計画・政策策定や管理・運営を担う人材の育成が不可欠である。
 また、水問題、人の交流の活性化、地球環境問題、海賊・テロ対策、防災・減災対策等、国土交通分野の国際協力に対するニーズは高く、過去のODA実績においても大きな比重を占めている。具体的には、1)政策対話を通じた国際交流の実施やNGO等民間団体による国際協力の支援と研修生受入れ等を通じた人材育成、2)相手国の実情に応じた効果的な協力を行うための援助方針の策定、プロジェクト形成及び国際協力評価事業、3)地球環境問題への対応や安全性向上のための技術開発等の実施、4)専門家等の派遣、要人招へい等による日本の技術・基準の移転、5)JICA等関係機関を通じた技術・ノウハウの移転や国際機関と連携した国際協力を戦略的に推進している。
 
日本のODAにより建設されたバイチャイ橋(ベトナム)

 
流出油防除の机上訓練を指導する様子(フィリピン)


 

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