第II部 国土交通行政の動向 

(2)広域的な経済社会基盤の整備等への協力

 国際的な相互依存関係の拡大を踏まえ、アジアハイウェイ、メコン地域開発等地理的位置や影響が複数国にわたる広域的な経済社会基盤の整備を支援している。
 アジアハイウェイについては、2004年(平成16年)4月に上海で開催された国連アジア太平洋経済社会委員会総会において、「アジアハイウェイ道路網に関する政府間協定」(同協定では、「東京−福岡」が路線「AH1」として位置付けられている。)に我が国を含む27ヶ国が署名し、2005年(平成17年)7月に同協定が発効しており、我が国は、アジアハイウェイ整備促進に向けた技術協力等を推進している。メコン地域開発については、2003年(平成15年)12月に行われた日・ASEAN特別首脳会議を受け、2004年(平成16年)11月に取りまとめた「メコン地域のインフラ分野における今後の支援のあり方(提言)」に基づき、技術協力等を推進している。
 また、我が国の優れた鉄道技術を海外に普及させる観点から、中国高速鉄道に関する現状調査及び実情に合った高速鉄道の調査・研究を実施するとともに、アジア諸国の都市鉄道に関する各種調査やセミナーも開催している。
 なお、我が国建設業は、開発途上国において質の高い社会資本整備に貢献し、雇用創出、現地での資材調達、技術・ノウハウの移転等により、経済社会の発展に貢献している。引き続き、EPA等の機会を活用して、我が国建設業の海外展開を支援し、開発途上国への貢献を図る。

 

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