第2節 国土交通省の総力対応 

コラム 瀬戸内海からの離島フェリーの支援

 東日本大震災では、宮城県に点在する離島の中で最大の面積・人口を有する気仙沼市大島にも大津波が押し寄せ、甚大な被害がもたらされた。約3,500名の島民のうち約30名が死亡又は行方不明となったほか、大規模な火災が断続的に発生した。
 震災前は、気仙沼と大島とを結ぶフェリーが1日19便就航していたが、大津波により、島のライフラインを担っていたフェリー会社の所有するすべての船が被災し、一時的に孤立状態となった。
 こうした状況を改善するため、4月7日、民間団体が仲介役となり、広島県江田島市が保有するフェリー「ドリームのうみ」が、大島航路を運航するフェリー会社に無償貸与されることが合意された。「ドリームのうみ」は、4月27日から気仙沼・大島間で就航し、島民や援助隊員の往来、生活物資の輸送等に大きな役割を果たしている。
 
【大島の被災状況】【貸与された「ドリームのうみ」】


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