コラム　安心かつ魅力のある住宅リフォームを消費者にアピール

　新築重視の住宅政策からストック重視の住宅政策への転換を促進させる上で、住宅リフォーム市場の活性化を図ることが重要です。
　そのため、消費者が安心して適切なリフォームを実施できるようにするため、検査と保証がセットになった「リフォームかし保険」、「住まいるダイヤルにおけるリフォーム無料見積チェック」、「全国の弁護士会による無料専門家相談」等を平成22年4月より開始しています。あわせて、安心かつ魅力ある住宅リフォームを多くの消費者に知ってもらうための普及啓発活動にも力を入れています。

　近年、住宅リフォーム工事を依頼する際、従来からのリフォーム専門業者や大工、工務店等だけではなく、ホームセンターや家電量販店、百貨店、ドラッグストア等を通して住宅リフォームを実施する消費者が増えています。
　これらの業種が強みとするのは集客力と独自の提案力です。例えば、ここに中小工務店の技術力が連携することによって、住宅リフォーム市場が、より消費者ニーズに対応した魅力的な市場に成長し、市場全体が活性化するものと考えられます。
　そこで、安心して適切なリフォームを実施できる制度や住宅リフォームの魅力を直接、消費者に発信するため、各業態とも連携し、全都道府県で消費者向けに住宅リフォームイベントを開催しました。その中で、国土交通省の職員が、リフォームかし保険制度等を直接、消費者に紹介するとともに、プロの役者による悪質リフォームトラブル事例の寸劇を通して、リフォーム工事のトラブル防止を呼びかけるなど、消費者に対する普及啓発活動を行いました。