第1節 新たな市場の開拓・拡大

コラム 羽田から都心へ、ゆったり・ゆらゆら船で移動、東京の水辺の魅力を満喫

 東京の水辺の魅力を世界中の人々に発信するため、2015年9月に、羽田空港−秋葉原間を結ぶ舟運の社会実験を行いました。
 羽田空港から都心への初航路です。この航路は、屋形船・船宿といった江戸情緒、約90年前に架けられた歴史的な橋梁群、新しい東京のウォーターフロントといった江戸・東京の水辺の魅力を凝縮したコースです。
 9月の社会実験は、羽田−秋葉原間約2時間半という旅に、片道約3,000円という決して安くない料金にもかかわらず、ほぼ即日で完売し、7日間で約1,500人(乗船率93%)の方々が船旅を楽しみました。この実験で採算性と需要が確認できたことから、2016年は、数万人規模の参加者を見込んだ社会実験に取り組んでいるところです。今回の実験にあわせ、民間側も新たにJetsailor号を造船するとともに、地域の応援団として、東京ドームや肉の万世等各地域に根差した多くの企業が参画し、舟運の機運も盛り上がってきています。
 東京の水辺の魅力を発信したいという人々の熱い思いをのせて、横浜−羽田−都心間を船が運航されています。実験を成功裡に終了し、定期運航されることが期待されています。
 
図表3-1-33 2016年5月からの舟運社会実験で運行する船舶
図表3-1-33 2016年5月からの舟運社会実験で運行する船舶


注 参考ウェブサイト:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/sogoseisaku_region_tk_000022.html


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む