はじめに |
これらを踏まえると、1990年代を迎えるにあたって、過去の運輸関係社会資本の整備の状況を振り返るとともに、21世紀に向けて、この10年間の運輸における物的基盤としての運輸関係社会資本整備の基本的課題を明らかにしておくことは、重要な意義があると考えられる。
また、運輸産業においては、現在、物流関係の業種を中心に労働力不足が深刻化しており、特に、若年労働力の確保は非常に困難となっている。そこで、予測される高齢化の進行に対応して安定的な輸送力を確保するため、人的基盤としての労働力の確保についても考えていくこととする。