2 大都市における交通混雑の緩和


 「より速く、より快適に」という利用者のニーズに対応し、通勤・通学時の混雑緩和、慢性的な道路交通渋滞の緩和を図る必要がある。また、特に近年における住宅地の一層の遠隔地化により、通勤・通学に要する時間が増大していることが、通勤・通学者の肉体的・精神的負担を増幅し、国民が経済力に見合った豊かさを実感できない大きな要因の一つになっている。
 このため、都市鉄道等の整備・充実による輸送力増強といった施設整備の積極的な推進とともに、オフピーク通勤の促進や交通渋滞対策としての「交通需要マネジメント」の推進といったソフト面でのより一層の工夫が必要である。