6 自動車基準・認証制度の国際化


 我が国は、自動車基準・認証制度に関し、従来から基準の国際調和、認証手続の簡素化等を図ってきており、市場アクセスの改善に努めてきている。
 また、欧米から要望のあった個別の技術的問題については、自動車基準・認証制度に関する専門家の意見交換等を通じ適切に対応している。
 特に、我が国は、国連欧州経済委員会車両構造作業部会(UN/ECE/WP29)に継続的に参画することにより、自動車基準・認証制度の一層の国際化に努めてきている。
 具体的には、「乗用車のブレーキ」「灯火器取付位置」「前照灯の配光特性」の各基準について、諸外国に先だって同部会での作業内容を採り入れて改正を行ったところである。また、外国と構造・装置についてそれぞれの国の認証を認め合う相互承認制度を導入するため、同作業部会で取り扱われている国連欧州経済委員会1958年改正協定(自動車の統一基準の策定及び相互承認に関する協定)への加入に向けた必要な具体的手続きについて検討を行っている。