(1) 外国人訪日旅行の現状


 平成7年の日本人海外旅行者数は、1,530万人と、5年前(平成2年)に比べて1.39倍、10年前に比べて3.09倍に増加し、順調に伸長している。一方、訪日外国人旅行者数は、円高の進行により訪日旅行費用の高騰が進む状況において、335万人と極めて低い水準にとどまるなど、ここ数年は横這い又は微減の状態にあり、その水準は、欧米先進諸国と格段の差があるのみならず、近隣のアジア諸国への旅行者数にも劣る状態となっている〔2−4−6図〕、 〔2−4−7図〕

 

 

 国際観光は国際相互理解にとって大きな意義を有しており、こうした伸び悩んでいる訪日外国人旅行者を増加させ、日本を見聞してもらうことは、我が国に対する国際理解を増進するうえで極めて重要であることから、以下の施策を展開している。