(1) 踏切事故の防止


 踏切事故の件数及び死傷者数は、踏切事故防止総合対策5ヶ年計画(第1次〜第5次)に基づく踏切遮断機・踏切警報機の整備等の安全対策を着実に実施してきた結果、長期的に見ると大幅に減少してきたが、依然として運転事故の半数を占めており、踏切事故防止は鉄道の安全確保のために極めて重要であることから、平成8年2月に第6次踏切事故 防止総合対策(8年〜12年度)を策定するとともに踏切道改良促進法を5箇年間延長し、踏切道の改良を引き続き推進していくこととした。運輸省はこれに基づき、踏切道整備に必要な資金を財政投融資により確保するとともに、一定の要件を満たす鉄道事業者に対し、地方公共団体と協力して踏切保安設備の整備費の一部を補助している。