1 自動車交通を取り巻く環境


 自動車は、国民の身近な足として、また我が国経済を支える物流の動脈として、現代社会に不可欠のものであり、その保有台数は今や7,012万台に達している(平成7年度末現在)〔2−6−1図〕

 

 それに伴い、道路交通混雑もますます激しいものとなり、交通事故等による死者数は8年連続して1万人を超え、自動車公害についても、窒素酸化物、粒子状物質等による大気汚染、自動車騒音による生活環境への影響等が社会的問題となっており、加えて、地球温暖化等の地球環境問題への対応が大きな課題となっている。
 今後「人」と「車」がより上手につきあっていける「安全で環境と調和のとれた車社会」の実現を目指し、一層の努力が求められている。