1 海への理解と関心を深めるために


 これまで、7月20日は「海の記念日」として、海の重要性について国民の理解と関心を深めるために、海に関する様々な行事が行われるなど、長年親しまれてきていたが、平成7年、国民の祝日に関する法律が改正され、本年7月20日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として定められた国民の祝日「海の日」の第1回目となった。この「海の日」を中心に全国各地において、民間レベルによる記念式典や祝賀会を始めとし、様々な慶祝行事が展開された。
 周囲を海に面した我が国は、人や物の輸送、産業、生活等の各分野において海に深く関わり、大きな恩恵を受けている。海は、温暖な気候をもたらすとともに、国民生活に欠かせない貿易物資等の安定輸送に大きな役割を果たしており、漁業資源の場、マリンレジャーの場としても親しまれている。また、地球環境保全の上で、海の役割も高まっている。
 この世界に先駆けて国民の祝日となった「海の日」が、海の様々な役割を認識する日として広く国民各層に親しまれ意義深いものとなるよう、運輸省としても積極的に取り組んでいくこととしている。