(1) 船員雇用の現状


 外航海運における経営の合理化や国際的漁業規制の強化による漁船の減船等により海運業及び漁業の雇用船員数は引き続き減少傾向を示しており、平成7年10月には約12.7万人と対前年同月比約4,000人(3.1%)の減少となっている。船員の年齢構成をみると、高齢化の傾向は変わらず、海技の伝承の受け皿となるべき若年船員の不足という状況が依然として懸念されている。
 また、船員の労働需給面をみてみると、有効求人数が8年4月には1,212人と対前年同月比140人(10.36%)の減少となり、有効求職数は4,038人と対前年同月比92人(2.23%)の減少となった。このため、有効求人倍率は0.30倍と対前年同月より0.03ポイント下がった状況である。