1 ボーダレス時代を背景とした地方の港湾の国際化


 地方圏(三大湾及び北部九州の4地域以外の地域)における国際海上コンテナ貨物量及びシェアは着実に増加しており、また、地方圏の港湾に就航する国際定期航路数(特に日韓定期航路)も急激に増加している。しかしながら、地方圏の港湾で取り扱うコンテナ貨物はいまだに全体の5%弱であり、平成5年度における「全国輸出入コンテナ貨物流動調査」によると、日本全体のコンテナ取扱貨物量の約4分の1は、地方圏と三大湾及び北部九州の間を陸上輸送されている状況にある。このため、地方圏の貨物需要の実態に応じコンテナターミナルを整備することにより、地方の荷主の物流コストの削減を図るとともに、地域の主体的な国際交流と個性ある発展を支援する。