(2) 新たな国際交流・連携の展開


 7年11月には港湾局長が大韓民国を訪問し、同国海運港湾庁開発局長との間で第1回日韓港湾局長会議を開催し、また、第2回は8年9月に日本で開催した。さらに、8年4月にカナダで開催された第9回アジア太平洋経済協力(APEC)運輸ワーキンググループにおいては、我が国の提案により、同ワーキンググループに港湾専門家会議を設置することが了解された。
 日韓港湾局長会議は、両国が港湾行政に係る様々な課題について政府レベルで正式に意見交換を行った初めての試みであり、またAPEC港湾専門家会議の設置は、多国間の枠組みで港湾政策に関する政府レベルでの対話を可能とするものである。これらの会議は港湾行政の国際化に対応した新たな国際交流・連携のための具体的な施策のひとつである。今後も引き続き港湾行政の一層の国際化の進展に的確に対応するため、国内各港湾の国際化への支援を含めて、政府レベルでの国際交流・連携への取り組みを更に強力に推進する予定である。