(2) 港湾における情報化


 世界の主要港においては、EDIによる港湾物流の情報ネットワーク化やコンテナターミナルの自動化が進展しており、荷役作業の効率化や港湾を経由する貨物輸送に係る諸手続の簡素化・迅速化が図られている。一方、我が国においてはこうした動きに大きく遅れをとっており、早急に港湾における情報化等を推進する必要がある。
 運輸省では、効率的な港湾物流を実現するための一助として、船社等が港湾管理者に提出している入出港に係る諸手続の簡素化・情報化を図るため、8年度より六大港湾の港湾管理者と共同で調査を実施し、各種書類の簡素化・標準化等を行うとともに、UN/EDIFACT(行政、商業、運輸のための電子データ交換規則)による情報交換を可能とするシステムの構築について検討を行う。この際、11年更改予定の海上貨物通関情報処理システムとの連携についても考慮していく。