(ア) 二大都市圏(東京・大阪)


 旺盛な日本人海外旅行需要等を背景として、我が国への新規乗り入れや増便を希望する国は依然として多い。また、このような国の多くは、旅客・貨物需要の重要なポイントたる東京・大阪の二大都市圏への乗り入れ等を希望しているのが現状である。
 このような状況の中で、成田空港については、空港制約等の問題から、3年以降いかなる国に対しても新規乗り入れや増便を認められない状況にある。
 関西国際空港においては、開港以来、着実に世界各国からの乗り入れが行われ、8年11月現在、我が国航空企業5社と32カ国の40社の外国企業が同空港に乗り入れている。特に、同空港では、アジア、オセアニア諸国といった新しく需要が伸びている地域からの乗り入れが多く行われている。最近では、関空=ウランバートル(8年4月)、関空=ヤンゴン(8年7月)といった路線が開設されている。しかしながら、関西国際空港についても、時間帯によってはスケジュールが過密化しており、航空企業の要望する時間帯への乗り入れが事実上不可能となっている。
 したがって、増大する航空輸送需要に対応できるよう滑走路の増設等空港容量の拡充を図ることが重要な課題である。