6 地震、気象予測のための技術開発


 気象庁では、数値予報枝術の高度化を図り、集中豪雨等の局地現象の予報モデルや季節予報等のための気候予報モデルの開発を進めている。エルニーニョ監視予報センターは、エルニーニョ現象等の的確な把握を目的とした、海洋データ同化システムを運用するとともに、エルニーニョ現象の予報に向けて大気海洋結合モデルの開発を推進している。
 気象研究所は、8年度から「内陸部の地震空白域における地震・地殻変動に関する研究」を開始する等、地震予知のための研究を進めている。また、気候変動予測の精度向上を図るための研究の成果は7年に公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第二次評価報告書」にも反映された。更に、ダウンバースト(強い下降気流)等の激しい気象擾乱の実態把握、発生機構の解明の研究も進めている。