5 運輸行政の情報化の推進


 行政の情報化は、行政内部のコミュニケーションの円滑化、情報の効率的共有化による政策決定の迅速化等の行政運営の質的向上と、国民への情報提供の高度化、行政手続きの効率化等の行政サービスの向上を図り、国民の立場に立った効率的・効果的な行政の実現につなげるものである。このため、運輸省においては、政府の「行政情報化推進基本計画」(6年12月25日閣議決定)等を踏まえ、7年度を初年度とする5ヵ年計画として「運輸省行政情報化推進計画」を策定し、運輸行政の情報化をより総合的な観点から効率的かつ計画的に推進している。
 具体的には、まず第一に、情報化推進のための基盤整備として、本省の職員1人に1台のパソコンを配備する運輸省本省LAN(Local Area Network)を8年2月に構築したところであり、引き続き、外局等との接続を順次行うとともに、地方支分部局についても順次ネットワーク化を図り、運輸省行政情報ネットワークシステム(略称MOTwinks)の整備を行うこととしている。
 第二に、8年5月に運輸省ホームページを開設し、インターネットにより運輸省に関する情報を広く提供したほか、運輸行政に係る申請、届出、報告等の手続きについて、高度情報通信社会推進本部決定(8年8月)等を踏まえ、申請者の負担軽減、業務の効率化、ペ一パーレス化の推進の観点から、申請等が定期的なもの、更新頻度が高いもの、データベースの役割を果たしているもの等から順次電子化・オンライン化を推進するなど、行政サービスの高度化を図っている。
 第三に、電子メール、電子掲示板等を活用した共通システムを整備し、事務の効率化、ペーパーレス化を図るなど、行政事務の効率化を推進している。
 さらに、9年1月から稼働を予定している全省庁間における電子情報連絡網である霞が関WANにも関係省庁として参画しており、省庁間における電子メール等による円滑な情報交換を行うことに取り組んでいる。