開庁50周年を迎えた海上保安庁(10.5.1)


 海上保安庁は、昭和23年5月、海上における人命及び財産の保護並びに治安の維持を目的として創設され、10年5月1日で満50周年を迎えた。
 この間、海上の安全確保に関する業務を総合的に所掌する行政機関として、警備救難、水路、航路標識の各業務に亘って、社会経済情勢の変化や国民のニーズに的確に対応しつつ、その責務を果たしてきた。
 特に、最近では、組織化・巧妙化・広域化する集団密航、悪質化する外国漁船による不法操業、薬物・銃器の密輸等に対応した監視・取締りの強化、尖閣諸島をはじめとする我が国周辺海域での領海警備、依然として海難事故が続く外国船舶の安全対策の実施、国際捜索救助体制や油防除体制の充実、船舶交通の安全に必要な情報の提供等の諸施策を積極的に推進している。
 なお、10年5月現在、全国に11の管区海上保安本部と267の海上保安(監)部、水路観測所、航路標識事務所等の事務所が整備されており、職員数は12,174人で、船艇515隻、航空機69機を有し、航路標識5,497基を管理している。


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