成田空港整備の全体像と手順を示した「地域と共生する空港づくり大綱」を発表(10.7.15)


 成田空港問題については、シンポジウム・円卓会議の結果、それまでの対立構造が解消され、その後、空港と地域との共生に向けたさまざまな努力が行われてきたところであるが、10年5月には、円卓会議で残された課題であった「地球的課題の実験村」構想具体化検討委員会が終結し、隅谷調査団から「成田空港問題は社会的に解決され、今後関係者が進んでいく道筋が理念的にも示されることとなった」との所見が発表された。これらの状況を踏まえ、平成10年7月15日、運輸省及び空港公団は、成田空港の整備の全体像と手順を示すため、「地域と共生する空港づくり大綱」を発表した。
 この共生大綱は、地域と共生する空港の実現に向けて、共生策、空港づくり、地域づくりを三位一体のものとして進めていくことを基本理念としている。
 今後、この共生大綱を、国・公団だけでなく地域も含めた共通の具体的指針とし、これに沿って、平行滑走路を2000年度に完成することを目標として今後とも最大限の努力を重ねていきたいと考えている。


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