3 空港整備の方針


  今後の空港整備の方針としては,輪送需要に適合した就航航空機の安全かつ円滑な離着陸を可能とする滑走路等の施設を整備することを基本とし,次の諸点に留意しなければならない。
  第一に,わが国最大の空港である東京国際空港が昭和45年頃にはその能力の限界に達すると予想され,また同じころ国際線に出現を予想される超音速旅客機の離発着に対処する必要があるので東京周辺に新国際空港を建設すること,第二に既存空港の改良を積極的に推進するとともに十分な新規の地域的需要に対しては新規空港を建設すること。第三に,軍用と民間用の飛行場を可及的に分離すること。第四に,運航の安全を確保するため無線,通信,管制,照明等の航空保安施設を整備すること。第五に,必要な騒音防止対策を講ずること。最後に,空港の新設,および改良に伴い,旅客,貨物,送迎客,見学者の数に応じたターミナルビルの新設および拡張,就航航空機の種類および数に適した格納庫,整備施設,給油施設等の整備を図ることである。


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