1 世界気象監視計画の推進


  世界気象監視計画の最も重要な役割を果たすものは気象衛星と電子計算機である。
  気象衛星による観測計画は,赤道上にほぼ等間隔に打ち上げる4つの静止気象衛星と4つの軌道衛星とからな,ている。このうち静止衛星については,アメリカが2個(150゚W,70゚W),フランスが1個(20゚E)打ち上げる予定であり,他の1個はアジア地区に予定されており,わが国がそれを打ち上げることを各国とも強く要望しているので,これを実現すべく強力に推進している。
  また,電子計算機については,わが国が地域気象中枢(RMC),空域予報中枢(AFC)の責任を負,ているので,高性能なものを設置して,地域内の各国から要望される各種解析,予想等の情報を提供できるようにしなければならない。
  これらにより,気象現象という国境を持たない大気の監視に国際的に協力することは,とりもなおさず,わが国の国益増進につながるものである。


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