4 再建監理委員会の「国鉄改革に関する意見」の提出


  60年7月26日,再建監理委員会は,「国鉄改革に関する意見」を内閣総理大臣に提出した。
  同委員会は,前述のとおり,臨時行政調査会第3次答申を受けて制定された再建臨時措置法に基づき国鉄事業の抜本的な改善策を策定することを主たる任務として発足したものであり,この「意見」は,発足以来2年余り,延べ130回を超える慎重な審議を重ねた結果として提出されたものである、
 同「意見」は,国鉄の現行経営形態を改め,分割・民営化することを基本とし,あわせて巨額の債務等について適切な処理を行い過剰な要員体制を改め,健全な事業体としての経営基盤を確立した上で国鉄事業を再出発させることを骨子としており,経営形態の変更は62年4月1日に行うものとしている。


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