第4章 旅客交通体系の充実・高度化

 この章のポイント
 ○ 高速交通機関へのアクセスの改善や幹線交通網の整備・充実により,一日交通圏の一層の拡大が図られてきた。
 ○ 大都市圏においては,地下鉄大手民鉄等の都市鉄道の整備,車両の冷房化等輸送サービスの向上を推進するとともに,バス,タクシーについて深夜輸送力の増強等に努めている。地方中核都市においても,公共交通機関の利便性の向上等により地域の定住,活性化の促進を図っている。
 ○ 地方においては,公共交通機関を利用せざるを得ない人の足の確保が重要な課題となっており,中小民鉄,地方バス及び離島航路の維持・整備に努めている。
 ○ 30年代後半に始まったモータリゼーションを経て,自家用車の保有台数の伸びが安定化傾向にある中で,近年,自家用車の複数保有世帯が増加してきている。これに伴い,自家用車と公共交通機関との新しい機能分担のあり方を再考し,相互補完的活用策を検討すべき時期にきている。


第1節 幹線交通体系の整備

第2節 地域交通の充実

第3節 マイカーのいま,これから