「小型船舶用救命胴衣の常時着用化に関する評価検討会」の開催について


平成12年7月27日
海上技術安全局安全基準課安全評価室

 近年、プレジャーボートを利用したマリンレジャーの普及に伴い、プレジャーボートの海難事故が増加している。また、漁業従事者の高齢化、一人乗り操業の増加に伴い、小型漁船の転落事故も多発している。
 去る7月9日に明石海峡で起きたプレジャーボートの事故では、救命胴衣が使用されないまま艇内に残っていたと報告されている。
 小型船舶用救命胴衣は、転落事故等の際に人命を守るためのものであり、その着用率を高めることは、オープンデッキボートや小型漁船からの転落死亡事故を減少させる上で極めて有効である。
 このため、「小型船舶用救命胴衣の常時着用化に関する評価検討会」を安全基準課長主催により開催し、船舶の使用実態を考慮するとともに、着易さ、着心地等、平常時における長時間着用の視点も重視した常時着用型救命胴衣のあり方について、学識経験者、救命胴衣メーカー、一般ユーザー、漁業関係者等から幅広く意見を聴取し、常時着用型救命胴衣の技術基準に対する評価検討を行うとともに、小型船舶における救命胴衣の常時着用化の推進等、着用率を高めるための方策について検討し、小型船舶のより一層の安全性向上に資することとする。
 なお、明石海峡でのプレジャーボート事故を踏まえ、別紙「プレジャーボート等の小型船舶における救命胴衣及び救命浮環の使用について」を作成し、これらの救命設備の使用についての留意事項の周知徹底方につき、7月19日付けで、運輸省海上技術安全局長から関係団体等あて通達したところである。

○第1回開催日時:平成12年8月2日(水)午後2時〜4時
○開 催 場 所:運輸省11階 国際会議室
○委 員 構 成:(順不同)
 東京商船大学教授   庄司 邦昭
 東京水産大学助教授   宮澤 晴彦
 日本小型船舶検査機構企画部長   渡邊 勝世
 小型船舶関連事業協議会第一部会長   岡本 道晴
 (社)日本船舶品質管理協会船舶艤装品研究所主任研究員   板垣 恒男
 (社)日本舟艇工業会環境委員会委員長   市倉穂三郎
 (財)日本海洋レジャー安全・振興協会振興事業部長   島田 尚信
 (社)日本海難防止協会企画部長   菅野 瑞夫
 全国漁業協同組合連合会漁政部長   宮原 邦之
 (社)北海道漁船海難防止・水難救済センター専務   佐久間 猛
 マリンイラストレーター   高橋 唯美
 (株)舵社ボートクラブ編集部マリンジャーナリスト   岩瀬 佳子
 レディーズ・フィッシング・クラブ・オブ・ジャパン会長   小島 和子


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