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 緑による建築・街区空間の熱環境改善効果について
 〜ヒートアイランド現象の緩和をめざして〜
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平成17年8月12日
<問い合わせ先>
都市・地域整備局
公園緑地課緑地環境推進室

(内線32972)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

     
  1. はじめに

      近年、都市においてはヒートアイランド現象の進行が見られるなど熱環境が著しく悪化しています。例えば東京においては、過去100年間で平均気温が約3℃上昇しています。 ヒートアイランド現象は、都心部の気温が郊外よりも島状に高くなる現象で、「熱の島」の更なる高温化や範囲の拡大が問題になっています。 
      緑はその蒸散作用、遮蔽作用などにより、夏季の気温低減に効果を発揮することがわかっています。一例として、国土交通省が実施したシミュレーション調査(平成15年6月発表)では、東京都心の10km四方の緑被率を約10%上げることにより、日最高・最低・平均気温が0.3℃低下することなどが明らかになっています。 
      本調査は、私たちの日常生活空間に近い建築・街区スケールの都市空間を緑化することによる夏季の熱環境改善効果を、3次元シミュレーションを用いて定量的に把握したものです。

  2. 調査の概要(要約)

    (1)調査方法

      本調査においては、東京工業大学の梅干野ほやの研究室が開発した熱環境の数値シミュレーションを用いて、東京都心部の建築・街区空間(モデル設定地区:東京都港区の南青山地区)を3次元CADで再現し、現況と緑化を進めた場合の熱環境の変化を、暑さの体感指標「平均放射温度(MRT)※1」及び当該街区が大気に与える熱環境負荷(顕熱負荷)を示す「HIP※2(ヒートアイランドポテンシャル)」の指標を用いて比較しました。

    ※1 MRT(平均放射温度):
    暑さ感を示す体感指標の一つで、周囲の全方向から受ける熱放射を平均化して温度表示したもの

    ※2 HIP(ヒートアイランドポテンシャル):
    建物や地面がヒートアイランド現象を起こしうる度合いを評価するために開発された指標で、建物や地面などすべての表面から発生する顕熱の街区面積に対する割合。
    プラスであると都市を暖める方向の効果、マイナスであると都市を冷やす方向の効果を発揮。


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