重大インシデントの発生について(平成26年7月30日)
平成26年8月1日、日本貨物航空134便の機長から、航空法第76条の2の規定に基づく機長報告(異常接近報告)が提出された。
その概要は下記のとおりであり、本件は重大インシデントとして運輸安全委員会に報告済みである。なお、本件は米国内で発生していることから、原因調査については、発生国である米国当局が実施することとなる。
1 発 生 日 時
平成26年7月30日 午前5時10分頃(日本時間)
2 発 生 場 所
アンカレッジ国際空港の西方約37キロメートル
3 飛 行 高 度
約1950メートル
4 航 空 機 型 式
ボーイング式747-8F型
5 搭 乗 者
乗 員:2名 乗 客:1名
6 関 連 機
運航者:不明 型 式:不明
7 気 象 状 態
有視界気象状態
8 接 近 状 況
当該便は、アンカレッジ国際空港に向けて降下中、高度約1950メートルにおいて、ナビゲーションディスプレイ(航法指示計器)上に接近する航空機を確認したため、衝突を回避するために右旋回をした。その際、空港の管制官からも急いで右旋回するよう指示があった。相手機の通過後、通常飛行に戻り、アンカレッジ国際空港に着陸した。
最接近時の水平距離:約3000メートル
最接近時の高度差 :約60メートル
9 負傷者の状況
なし
- 国土交通省航空局安全部航空交通管制安全室北村、本郷
- 電話 :03-5253-8111(内線48312、51506)