地域概況(地形と植生帯) | 特に優先的に保全する地域 | 現存植生・土地利用(優占植生) | 現存植生・土地利用(典型的な現存植生・土地利用) | 植生回復力・土壌生産力(最頻区分) | 植生回復力・土壌生産力(そこに優占する植生) | 身近な自然に係る特性 生物多様性:森林性動物(植生階層構造指数) |
身近な自然に係る特性 生物多様性:里山型動物(好適メッシュ率) |
身近な自然に係る特性(自然とのふれあい資源) | 緩衝帯からみた重要場所 | 生息地(森林)の連続性のある場所:植林を除く | 生息地(森林)の連続性のある場所:植林を含む | 摘要 | |
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(1)調査対象地域 | 〔地形概況〕 ・西部:奥羽山脈 ・東部:白石川、阿武隅川等に沿った仙台平野の南部と丘陵地 〔植生帯〕 ・山地:冷温帯 ・丘陵から低地:中間温帯 |
・西側に蔵王国定公園特別地域が存在 ・北部に県立自然環境保全地域が存在 ・高標高地(奥羽山脈)が西側に存在 ・自然植生(ブナ・アカマツ・オオシラビソ等の自然林、湿性草原)、特定植物群落は大面積のものが西側に存在し、その他各地に小面積のものが散在。 |
二次林〈自然度7〉 | コナラ林が主体で、農耕地、植林地が混在(東側には水田等の農耕地が特に多く、西側は自然林がまとまって見られる。) | 〈区分1〉 ・西部や南部の山地は総じて低く、低地は高い地域と低湿地(水田として利用)が混在する。 |
・二次林(コナラ林) ・西部や南部の山地は総じて低く、低地は高い地域と低湿地(水田として利用)が混在する。 |
1.9 (全地域平均は1.6) ・西側ほど好適性が高く、海岸寄りでは低い。 |
23% (全地域平均は29%) ・丘陵地では好適性の高い地域が多い。 |
・山地に蔵王国定公園が存在 ・阿武隅川沿い等に2つの県立自然公園が存在 |
奥羽山脈から山麓地にかけての虹林や植林 | 西部 | 西部・南部 | ・西部には奥羽山脈があり、まとまった自然植生がみられ、特に優先的に保全する地域が集中している。また生息地の連続性等の観点からも重要で、奥山性が高い。 ・東部は、福島県境付近では奥山性が高いが、北部にいくにつれてなだらかな丘陵地が中心となり、二次林主体で農耕地が混在している。宮城地域の中では里山型動物にとって好適な地域である。 ・中部の斗蔵山を中心とした森林は、奥羽山脈と阿武隅高地をつなぐものとして重要である。 |
(2)表明地域等 | 〔地形概況〕 北部・中部は主として丘陵地・扇状地性低地からなるが、南部は主に山地である。 〔植生帯〕 ・丘陵地から低地:中間温帯 ・山地:冷温帯 |
・全般的には上に同じ ・柴田郡周辺(北部)には谷山県自然環境保全地域、イヌブナ林、自然草原、特定植物群落(曲竹のモミ林、谷山のイヌブナ林)が存在 ・白石・角田市周辺(中部)には特定植物群落(高蔵寺の杜寺林、斗蔵山のモミ・ウラジロガシ林)、自然林、自然草原は存在 ・丸森町周辺(南部)には特定植物群落(夫婦岩岩上植物群落、手倉山のブナ・イヌブナ林)、高標高地が存在 |
・北部では二次林(コナラ林)、植林地(スギ・ヒノキ・サワラ植林)、農耕地(水田)、市街地が混在 ・中部には丘陵地に二次林(コナラ林)、扇状地性低地には農耕地(水田)が分布 ・南部では植林地(アカマツ植林) |
・北部では二次林(コナラ林)、植林地(スギ・ヒノキ・サワラ植林)、農耕地(水田)、市街地が混在 ・中部には丘陵地に二次林(コナラ林)、扇状地性低地には農耕地(水田)が分布 ・南部では植林地(アカマツ植林) |
・北部、中部では中程度の地域に高い地域から低い地域までが混在する。 ・南部では概ね低い(傾斜に起因する)。 |
・北部、中部では中程度の地域に高い地域から低い地域までが混在する。 ・南部では概ね低い(傾斜に起因する)。 |
・全体として、丘陵地・山地で森林性動物・里山型動物にとっての好適性が高い。 ・北部では丘陵地でともに好適性が高い。 ・中部では山地・丘陵地でともに好適性が高い。 ・南部ではともに好適性が高いが、特に森林性動物にとって高い。 |
・全体として、丘陵地・山地で森林性動物・里山型動物にとっての好適性が高い。 ・北部では丘陵地でともに好適性が高い。 ・中部では山地・丘陵地でともに好適性が高い。 ・南部ではともに好適性が高いが、特に森林性動物にとって高い。 |
・北部では蔵王高原県立自然公園が存在 ・中部では阿武隅渓谷県立自然公園が存在 ・南部では阿武隅渓谷県立自然公園が存在 |
奥羽山脈の二次林 | 西部の奥羽山脈や南部の福島県境付近 ・白石市街と角田市外の間の丘陵地(斗蔵山等)の森林は、奥羽山脈と阿武隅高地の森林を繋ぐ重要な位置を占める。 |
西部の奥羽山脈や南部の福島県境付近 ・白石市街と角田市外の間の丘陵地(斗蔵山等)の森林は、奥羽山脈と阿武隅高地の森林を繋ぐ重要な位置を占める。 |
・コナラ林等の二次林や植林、農耕地からなり、福島県境に近い南部では、傾斜等のため、植生回復力・土壌生産力が低くなる。 ・山地・丘陵地は全体的に森林性動物・里山型動物の生息好適地である。保全上重要な植物群落等も含まれる。 |
※)生物多様性の数値はそれぞれ、森林性の動物にとっての生息地の好適性を表す指数(0〜5)の地域全体の平均、里山型の動物にとって生息地として好適なメッシュの地域全体に含まれる比率(%)を表す。