以上から抽出された特性項目及び要素の構成は図3.2に示したとおりである。
また、この図3.2をもとに、現段階で評価・特性把握ができる要素との関係、要素ごとの特性把握の考え方、その基礎情報などを踏まえての特性把握のフローを図3.3に示す。
1)この結果からすれば「土地の円滑な取得の可能性」の検討について、現段階で全てを把握することは困難であり、特に、「生活再建の支援方策」、「マスタープラン」、「環境アセスメント」及び「土地対策」に関連しては現時点では未確定である(評価尺度未確定要素)。また、土地の円滑な取得の観点からは評価尺度そのものがあいまい、またはその設定が困難な要素(評価尺度あいまい要素)も存在する。
2)この意味で土地の円滑な取得の可能性に関して断定的な評価を行なうことは困難であり、その相対的な特性の違いをどう把握するかが問題とされる。