「水の日」( 8 月1 日) 及び「水の週間」( 8 月1 日~ 7 日) は、水資源の有限性、水の貴重さや水資源開発の重要性等に対する国民の関心を高め、理解を深めるため、昭和5 2 年5 月3 1 日( 閣議了解) に制定されています。
国土交通省は、平成23年度のテーマを『水の恵み ~東日本大震災を機に考える~ 」としまして、3月に発生した東日本大震災で多くの地域で断水が起き、多くの被災者の方々が水を求めるなど、普段当たり前のように使えた水が大きく脅かされたことから、あたらめて私たちが受けている水の恵み、水の大切さについて考えてもらう機会とするため、関係府省や都道府県等と連携しまして、全国的に水に関する啓発行事を実施しました。
主 催 機 関:国土交通省、東京都、水の週間実行委員会
後 援 機 関:文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省、
(独)水資源機構、(財)日本科学技術振興財団、日本放送協会、(社)日本新聞協会
協 力 団 体:TOTO(株)、電源開発(株)、三菱レイヨンクリンスイ(株)
7月29日(金)~7月31日(日)までの3日間、科学技術館2階イベントホールにおいて「水の展示会」を行いました。展示会では、「水の恵み~ 東日本大震災を機に考える~ 」をテーマとして、体験型のワークショップや実験など、各種団体が趣向を凝らした展示が行われました。出展団体は、以下のとおりです。(順不同)
【一般展示】 | |
TOTO水まわり研究所「節水大作戦(節水で社会の節電!)」 | TOTO株式会社 |
「エコ×エネ体験プロジェクト」 | 電源開発株式会社 |
「水道水を飲もう!」 | 三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 |
「こんなにすごい!疏水の恵み」 | 社団法人農業農村工学会 |
「ダムなんでも相談室-水を治め、水を利する-」 | 一般社団法人ダム工学会 |
「水のふるさと森林」 | 社団法人日本治山治水協会 |
「水の恵みを享受できる世界を目指して」 | 特定非営利法人日本水フォーラム |
「なんだろう?下水道って」 | 社団法人日本下水道協会 |
「巧水(たくみ)スタイルの紹介」 | 巧水(たくみ)スタイル推進チーム |
「世界の水、日本の水」 | 国土交通省水資源部 |
「荒川を「知り」・荒川に「親しみ」・荒川を「考える」 | 国土交通省関東地方整備局 |
~身近な荒川にふれてみよう!~」 | |
「なるほど!だから「安心」東京水」 | 東京都水道局 |
「途上国の人々に生命(いのち)の水を!」 | 独立行政法人国際協力機構 |
「東日本大震災での対応について」 | 独立行政法人水資源機構 |
【特別展示】 | |
「東日本大震災~被災地の記録~」 | 水の週間実行委員会 |
8月1日(月)に東京都千代田区の科学技術館において「水を考えるつどい」を開催しました。つどいは水に関する表彰式とシンポジウムから公正され、約250名の参加がありました。
また、皇太子殿下に御臨席いただき、お言葉を賜るとともに、シンポジウムも御聴講いただきました。
皇太子殿下は、東日本大震災では水道施設や工業用水施設、農業水利施設に大きな被害が生じ、被災地の生活に深刻な影響を及ぼしたことに言及された上で、全国の自治体や関係団体が協力して応急復旧や応急給水を迅速に行い、現在も本格的な復旧活動に取り組んでいることに敬意を表されました。また、水資源を安定的に確保し、有効活用を図ることは、国民生活を守り発展させる根幹であり、今度とも一層の水資源対策の充実が望まれると述べられました。
水資源功績者表彰は、永年、水資源の開発、利用、水源の涵養等水資源行政の推進に関する組織的かつ永続的な活動に努め、その功績が特に顕著な団体又は個人に対して行っております。 今年度は、下記のとおり、個人3名、団体10組が受賞されました。
受賞者名 | 都道府県名 | 功績内容 |
渡會 俊正 | 山形県 | こちらをクリック |
堀口 滋生 | 群馬県 | こちらをクリック |
清水 豊勝 | 千葉県 | こちらをクリック |
仙台東土地改良区 | 宮城県 | こちらをクリック |
久知河内ホタルの会 | 新潟県 | こちらをクリック |
小松東部土地改良区 | 石川県 | こちらをクリック |
わき水田宿川委員会 | 静岡県 | こちらをクリック |
柿田川・東富士の地下水を守る連絡会 | 静岡県 | こちらをクリック |
銚子川漁業協同組合 | 三重県 | こちらをクリック |
堀川と堀川通りを美しくする会 | 京都府 | こちらをクリック |
浮羽郡大石堰土地改良区 | 福岡県 | こちらをクリック |
鳥栖市親林交流隊 | 佐賀県 | こちらをクリック |
財団法人中津江村地球財団 | 大分県 | こちらをクリック |
国土交通省では、次世代を担う中学生を対象に、全日本中学生水の作文コンクールを実施しております。第33回を迎えました今回は、全国及び海外に居住する中学生より、総数19,618編(応募学校数365校)もの応募が集まりました。
この中から、各都道府県等における審査を経て選出された125編について、中央審査会において審査を行った結果、最優秀賞1編、優秀賞5編、入選29編が決定されました。表彰者は以下のとおりです。☆入賞者の一覧については、下記をご覧下さい。
賞 名 | 受賞者名 | 作文全文 |
最優秀賞 | 宮城県 | こちらをクリック |
国土交通大臣賞 | 石巻市立石巻中学校 | |
題名:水のある風景がなくなって | 西牧 奏 | |
優秀賞 | 徳島県 | こちらをクリック |
全日本中学校長会会長賞 | 東みよし町立三好中学校 | |
題名:命の源、「水」 | 藤本 春佳 | |
優秀賞 | 島根県 | こちらをクリック |
水の週間実行委員会会長賞 | 江津市立桜江中学校 | |
題名:日本の食文化を支える水の力 | 柳光 風香 | |
優秀賞 | 神奈川県 | こちらをクリック |
独立行政法人水資源機構理事長賞 | 葉山町立葉山中学校 | |
題名:「水の顔」 | 猿渡 みなみ | |
優秀賞 | 香川県 | こちらをクリック |
国土交通省土地・水資源局水資源部長賞 | 善通寺市立東中学校 | |
題名:ため池復権 - 僕たちの挑戦 - | 髙田 知希 | |
優秀賞 | 東京都 | こちらをクリック |
全日本中学生水の作文コンクール中央審査会特別賞 | 足立区立東綾瀬中学校 | |
題名:大切に守り続けたい荒川 | 小島 啓太郎 |
“水とのふれあい”フォトコンテストは、「水辺の憩い、水のある風景」「くらしの中で毎日使う水」「作物や草木を育て、エネルギーを生む水」「ダムや水路など水のつくる施設」「歴史とともにある街の中の水」等をテーマとして、全国に募集いたしました。その結果2,392点もの応募があり、以下のとおり、表彰者が決定されました。
賞 名 | 受賞者名 |
グランプリ | 画題 : 期待に胸ふくらませて |
国土交通大臣賞 | 埼玉県 早川 英夫 |
優秀賞 | 画題 : 日本橋 橋洗い |
東京都知事賞 | 神奈川県 田中 和夫 |
優秀賞 | 画題 : 震災復興を願って |
水の週間実行委員会会長賞 | 埼玉県 齋藤 茂 |
優秀賞 | 画題 : 雪化粧 |
独立行政法人水資源機構理事長賞 | 富山県 水野 敬雄 |
8月1日(月)、東京都千代田区内(北の丸公園)の科学技術館(サイエンスホール) でシンポジウムが開催されました。シンポジウムは2部構成で、第1部は「『水』が脅かされた東日本大震災」と題し、津波で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町、仙台東土地改良区から水道施設や農業水利施設の被害状況等の報告とともに、被災地への直接の応援活動を行った東京都水道局から報告をいただきました。第2部では、第1部を踏まえ、私たちが受けている「水の恵み」をあらためて振り返ってみようということで、これまで「水」がもたらしてきた「食料・農業」「エネルギー」「文化」の観点から、3人の有識者に講演いただきました。
講演は皇太子殿下も御聴講され、津波の動画や様々な被災状況写真を用いた佐藤仁 南三陸町長の説明や佐藤稔 仙台東土地改良区理事長の報告など、熱心に御覧になられていました。
「水の恵み~東日本大震災を機に考える~」 | |
第1部 「水」が脅かされた東日本大震災 [1]宮城県南三陸町からの報告 [2]仙台東土地改良区からの報告 [3]東京都水道局からの報告 |
宮城県南三陸町長 佐藤 仁 仙台東土地改良区理事長 佐藤 稔 東京都水道局配水施設工事連絡調整担当課長 狩野 裕二 |
第2部 東日本大震災を機に改めて考える「水の恵み」 [1]「水の恵みがもたらす食料と農業」 [2]「水とエネルギー」 [3]「水が織り成す美しい文化・心のふるさと」 |
学習院女子大学教授 荘林 幹太郎 立命館大学チェアプロフェッサー 井上 素行 関東学院大学名誉教授 宮村 忠 |
シンポジウムの概要は、下記URLからご覧いただけます。
<http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000024.html>
水を考えるつどい 報告
[1] 巧み(たくみ)スタイル推進チームの活動報告
[2] 「“水の恵み”とふれあう水の里の旅コンテスト2011」大賞企画の紹介
8月7日(日)、水の週間記念 第31回隅田川レガッタが開催されました。隅田川は、かつて高度経済成長期以降の劣悪な水質環境から、関係各方面の積年にわたる努力によって、花火やレガッタが楽しめる程にまで浄化したという経緯があります。
とりわけ、武蔵水路により利根川からの河川水を荒川に運び、荒川から隅田川に導入する浄化用水の効果と、東京都における下水道の整備事業が進んだことにより、美しい河川として甦り、市民に親しまれています。隅田川レガッタは、広く国民が水や川に親しみ関心を持つための「親水運動」として、昭和56年より開催されており、今年で31回目を迎えました。
日 時:平成23年8月7日(日) 11:00~16:30
コ ー ス:隅田川言問橋~吾妻橋
主 催:(社)東京都ボート協会
漕艇の結果は、下記URLよりご覧ください。
(社)東京ボート協会HP <http://www.tara.or.jp/sumidagawa.html >
8月2日(火)、お昼休みの時間を活用して、合同庁舎3号館玄関前にて、水の週間一斉打ち水大作戦in国土交通省を実施いたしました。平成16年から実施しており、今年で8回目です。また、「水の週間」行事の一環として、全国各地で「水の週間一斉打ち水大作戦」を実施しており、本行事はその一つです。
水の週間一斉打ち水大作戦についてはこちらをご覧ください。
〈http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000023.html〉