上下水道

水循環の形成

日本の水資源の現況及び動向
 河川や湖沼などの水として存在する淡水の量は、地球上に存在する水の量のわずか約0.01%、約0.001億km3 にすぎません。

日本の水循環系
・ 日本では、浄水場からの水及び地下水により、生活用水として年間146億m3を利用しており、その9割に相当する量が下水道に流入しています。
・ 下水道へは、生活排水や雨水、工場排水等が流入し、河川や海洋へ流出しています。

 
気候変動により増大が懸念される渇水リスク
気候変動により浸水リスクのみならず渇水リスクも増大していて、既にこの100年で年間降水量は減少傾向しています。極度に少雨の年も増加しています。


気候変動により灌漑期の流量が著しく減少すると予測されています。

出典:平成26年版日本の水資源 国土交通省水資源部
(注)気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート「日本の気候変動とその影響」(文部科学省・気象庁・環境省 2013 年3 月(2012 年度版))をもとに国土交通省水資源部作成


 
 

都市化の進展による水辺空間の減少

 都市化の進展に伴い、都市内河川・水路等水面の埋立等が進行しています。水路の蓋かけ、暗渠化による雨水対策など、下水道整備も都市における水辺の減少の一因です。
 
 

雨水浸透施設設置による水循環系の改善

 雨水浸透施設の設置により洪水流量の増加、低水流量の増加、水質改善等の水循環系の改善に寄与しています。

 

下水再生水利用の促進

平成30年度用途別再利用状況


○「渇水時等における下水再生水利用事例集」の公表(平成29年度)
全国実態調査の結果を整理し、渇水時等における下水再生水の緊急的な利用に係る課題とその対応等をとりまとめ、事例集を作成。

渇水時等における下水再生水利用 事例集(H29.8)

<下水再生水利用の事例>

<雨水貯留浸透施設等の設置促進>
 公共施設への貯留浸透施設設置のみならず、個人住宅において雨水貯留施設等を設置する者に対し、助成金交付、税制の特例措置を講ずることにより、民間による雨水貯留浸透施設等の設置を促進しています。


<雨水利用による水辺空間の再生・創出>
○ マツダスタジアム
 マツダスタジアム地下に雨水再利用として1,000立方メートルの貯留池を設け、トイレ用水やグラウンド散水、せせらぎ用水として再利用しています。


○さいたま新都心のせせらぎ水路
 雨水をせせらぎ水路の水源として活用しています。

 

 

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