合流式下水道は雨天時にし尿を含む未処理下水が放流されることがあるため、水質汚濁や悪臭、公衆衛生上の観点から社会問題となっています。このため、平成15年度には下水道法施行令を改正し、これに基づき中小都市170都市と16流域下水道においては平成25年度、大都市21都市と1流域下水道においては平成35年度までに必要な改善対策を完了することとしており、その合流式下水道の改善状況について、進捗状況の公表を行うこととしております。
(1)進捗状況について
下水道法施行令に基づき平成25年度までに、必要な改善対策を終えることとなっている地方公共団体のうち、東日本大震災の影響で事業が遅れている1都市を除き169都市と16流域下水道がその対応を完了しております。
平成35年度までに、必要な改善対策を終えることとなっている地方公共団体については、2都市が対応を完了しており、その他については引き続き改善対策を推進することとなっております。
合流式下水道改善率(※)は65.9%となっております。
※合流式下水道により整備されている区域の面積に占める下水道法施行令第6条第2項に基づき実施すべき「汚濁負荷量の削減」の対策施設の整備が完了している処理区の合流区域面積の割合。
(2)今後の対応
進捗状況を踏まえつつ、効率的・効果的に改善対策が推進されるよう、合流式下水道緊急改善事業を延伸したところであり、引き続き支援していきます。