平成26年5月に「雨水の利用の推進に関する法律」が施行され、平成27年3月には「雨水の利用の推進に関する基本方針」が策定されており、雨水の利用を推進し、水資源の有効利用を図り、あわせて下水道、河川等への雨水の集中的な流出の抑制に寄与することが明示されています。
この基本方針において、「雨水を一時的に貯留するための施設」として、建築物やその他の工作物に加えて、「下水道等に設置される施設」が明示されており、下水道施設においても、これまで以上の積極的な雨水利用の普及・推進が求められています。
「下水道施設における雨水(あまみず)利用に関する事例集」は、雨水の利用の方法に関する基本的な事項や、下水道施設において雨水利用に取り組んでいる先行事例の内容等をとりまとめたものです。本書を活用し、下水道施設における雨水利用の取組が各地で進められることを期待しています。
・下水道施設における雨水(あまみず)利用に関する事例集
〇下水道施設における雨水(あまみず)利用に関する事例集の概要
・雨水の利用の推進に関する法律の概要
目的、定義、行政等の責務等を整理
・基本方針のポイントと下水道施設における雨水利用の考え方
基本方針の役割、雨水の利用の方法に関する基本的な事項、配慮すべき事項を整理
・下水道施設を用いた雨水利用の事例
下水道施設として雨水利用を行っている、あるいは下水道事業が雨水利用に関わっている事例を整理