国土交通省では、大学等によるラボレベルの研究を終え、企業等による応用化に向けた開発段階にある研究に対し、技術の発展に向けた支援を目的として、「下水道応用研究」を実施しております。
平成30年4月24日に公募を開始し、応募のあった研究テーマについて有識者等からなる「下水道応用研究評価委員会」による厳正な採択審査を行った結果、以下の研究テーマを採択することに決定しました。
<採択する研究テーマ>
(1)処理場に流入する汚水の原単位を精密・省力的に把握して数学的に最適プロセスを設計する技術
応募者:オリジナル設計(株)・北九州市立大学・京都大学・ネクスト環境コンサルタント(株)
概要:我が国の下水処理技術をアジア諸国に展開するため、多種多様な組成の汚水に対し限界設計を簡易な作業で行うことができる数学モデルを用い、調査・設計・運転訓練を一連で高精度に行う新コンサルティング技術の実用化を目指す。
(2)官民連携による下水資源・エネルギーを活かした植物栽培技術
応募者:長岡技術科学大学・土木研究所・東亜グラウト工業(株)・(株)大原鉄工所・(株)クリーンリード
概要:下水処理水から回収・製造された冷熱や温熱、バイオガス中のCO2を利用し年間を通じ安定的に農作物生産が可能な技術や、藻類からのエネルギー生産技術の開発を行い、本技術の社会実装を目指す。
<その他>
・平成30年度下水道応用研究実施一覧(PDF形式:56KB)
・平成29年度末下水道応用研究評価委員会等の結果について(PDF形式:134KB)