報道・広報

平成27年の水害被害額(確報値)を公表
~全国の水害被害の実態を把握し、河川に係る行政施策に活用~

平成29年3月22日

 国土交通省は、平成27年の水害被害額について、確報値として取りまとめました。
その結果、平成27年の水害被害額は、全国で約3,900億円となり、平成18年~27年の過去10カ年で3番目に大きい被害額となりました

【被害の特徴】

◆水害被害額は、全国で約3,900億円(平成18年~27年の過去10カ年で3番目に大きい)
 
 水害被害額の算出に当たって使用する係数(都道府県別家屋1㎡当たり評価額等)の平成27年単価への
更新や都道府県からの報告内容の更なる精査を行い、暫定値(約3,850億円)から約50億円増加。
 ※一部調査中のものを含んだ都道府県からの報告を基に、平成26年の単価を用いて算出した水害被害額。(平成28年7月11日公表)


◆都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。

1位:茨城県(水害被害額:約1,590億円) ※暫定値から約40億円増加
2位:栃木県(水害被害額:約  660億円) ※暫定値から約2億円減少
3位:宮城県(水害被害額:約 330億円) ※暫定値から約4億円増加

◆主要な水害による水害被害額及び概要

〇平成27年台風第18号及び豪雨(平成27年9月関東・東北豪雨)(水害被害額:約2,940億円)
・平成27年台風第18号に伴う豪雨により、利根川水系鬼怒川では流下能力を上回る洪水となり、
  関東地方の国管理河川では昭和61年の利根川水系小貝川以来、29年ぶりに堤防が決壊した。
・茨城県常総市では、堤防の決壊により市域の鬼怒川より東側のエリアは市役所等を含め
  ほぼ全域が浸水するとともに、電力、上下水道、鉄道等のライフラインが停止し、8,991棟の
  浸水被害が発生した。
 ※平成27年9月6日~9月27日に生じた台風第18号及び豪雨による被害額。

〇平成27年台風第11号及び豪雨(水害被害額:約260億円)
・和歌山県では、新宮川水系熊野川のはん濫などにより、125棟の浸水被害が発生。さらに、
  国道168号が冠水し、全面通行止めとなった。
・徳島県では、猛烈な雨の影響により、那賀川水系那賀川がはん濫し、平成26年8月台風第11号に
  引き続き、2年続けての浸水被害となった。沿川の阿南市、那賀町では16,902世帯(41,760人)を
  対象に避難勧告・指示が発令され、阿南市では65棟、那賀町では80棟の浸水被害が発生した。
   ※平成27年7月15日~23日に生じた台風第11号及び豪雨による被害額




 

お問い合わせ先

国土交通省水管理・国土保全局 河川計画課河川経済調査官 関澤
TEL:03-5253-8111 (内線35312) 直通 03-5253-8445
国土交通省水管理・国土保全局 河川計画課経済係長 恵藤
TEL:03-5253-8111 (内線35325) 直通 03-5253-8445

ページの先頭に戻る