vol.5.....川と河川事務所を探検しよう

実は! 川は研究ネタ満載


インタビュー:影山希世さん
河川事務所のかたに聞いてみました

荒川の下流域(かりゅういき)を管理するお仕事をしている影山さんに、
「川でのネタ探し」について聞いてみました。

Q. 資料がほしい場合はどうしたらいいですか?
河川事務所に来て下さい! 昔から川の管理にたずさわってきた河川事務所では、水害や河川環境など川に関する色々な資料があります。防災地図やイラストマップをなどを配布している場所もありますし、そういったものが見当たらない場合は、入口の近くの部署(受付や総務課)の職員(しょくいん)に聞いてみてください。どうしたらいいか、案内してくれますよ。資料館のような展示施設がある場合には、そこで展示しているものや配布している資料を活用してみましょう。

影山希世さん
国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所 地域連携課長。地域の人々との意見交換などを通じて、川をよりよくしていくための仕事をしている。荒川下流河川事務所 >

Q. ネタ探しのポイントは?
川には「碑」(ひ)や「看板」(かんばん)が結構立っています。例えば荒川では、岩淵水門(旧水門)(いわぶちすいもん(きゅうすいもん))の近くに、「草刈の碑」(くさかりのひ)という大きな石碑(せきひ)がたっています。

これは昭和13年から6年間続けられた「全国草刈大会」を記念した碑ですが、4万人の人が集まって、荒川の両岸で大声援(だいせいえん)を送ったそうです。どうしてそんな大会が荒川で開かれたのか、興味深いネタですよね。

このように、碑や看板にかかれていることをネタにして、資料館や河川事務所の人にも質問しながら調べていくと、いい自由研究ができると思います。


Q. メッセージを一言お願いします
川には知ると面白いことがいっぱいあります。洪水からまちを守る水門や、船が通る閘門もありますし、川の中にはたくさんの自然があります。鳥類や昆虫、魚などもいっぱいいます。そういったことを夏休みの自由研究などで、調べてみてください!