道路

環境対策

質問

道路整備における環境対策として、どのようなことが行われていますか?

回答

道路整備にあたっては、様々な面で環境に配慮した対策を実施しています。特に関わりの深いものとして、沿道環境、地球環境、自然環境に関する対策があります。

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図:【道路整備に関わりの深い環境対策】

具体的な取り組みとして、例えば下記のような対策を実施しています。

環境に配慮した整備-1

具体的な対策 効果 対象とする環境問題
低騒音舗装(排水性舗装)の敷設 舗装面の工夫により自動車のタイヤからの走行音を小さくする 騒音
遮音壁の設置 道路と沿道との間の壁となる 騒音
環境施設帯の整備 道路と沿道との間の距離をあける(大気拡散、騒音等の距離減衰) 大気汚染、騒音・振動
街路樹の植樹 排気ガスの浄化や二酸化炭素の吸収に役立つ 大気汚染、ヒートアイランド、地球温暖化
法面の樹林化 大気汚染、ヒートアイランド、地球温暖化

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図:【低騒音舗装】

また、自動車からの排出ガスは、走行速度が低いほど排出量が多くなる傾向があります。これに対しては、道路ネットワークの整備や渋滞対策を実施して自動車の走行速度を向上させることで、自動車からの排出ガス(NOx、PM、CO2)を減少させることができます。
具体的な取り組みとしては、下記のような大気汚染対策や地球温暖化対策を実施しています。

環境に配慮した整備-2

具体的な対策 効果 対象とする環境問題
バイパス、環状道路の整備 自動車からの排出ガス(NOx、PM、CO2)を減少させる 大気汚染、騒音・振動、地球温暖化 、ヒートアイランド
ボトルネック対策 大気汚染、騒音・振動、地球温暖化 、ヒートアイランド
TDM 大気汚染、地球温暖化

※TDM(交通需要マネジメント)
TDMとは、時間・経路・交通手段の選択や交通行動(自動車の利用方法など)の変更により、道路交通混雑を緩和する手法のことを言います。具体的には、自動車通勤などの集中で引き起こされる朝夕のラッシュを、時差出勤・フレックスタイム・車の相乗り・通勤路の変更・ノーカーデーの促進などで緩和すること、また、パーク&ライドやレンタサイクルで公共交通機関との連携を強化し、自動車と公共交通の利用割合を適正にすること、などが挙げられます。

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