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 第2回 国土利用計画部会 議事概要
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  1. 日時  平成17年9月2日(金) 14:00〜16:00

     

  2. 場所  三田共用会議所 講堂

     

  3. 出席者
    <委員>
     小林部会長、武内部会長代理、有田委員、遠藤委員、星野委員、三好委員、鷲谷委員、亘理委員

  4. 議事

    1)開会
    2)国土計画局長挨拶
    3)議事

    (1)国土形成計画法について(報告)
    事務局より国土形成計画法の成立について報告を行った。
    (2)現行国土利用計画(全国計画)の点検と国土利用のあり方に関する今後の課題について
    事務局より現行国土利用計画(全国計画)の点検と国土利用のあり方に関する今後の課題について説明を行った後、委員より今後の検討にあたっての示唆等の意見が述べられた。
    (3)『今後の国土利用の在り方に関する検討状況』(平成17年4月 国土利用計画研究会)について
    事務局より『今後の国土利用の在り方に関する検討状況』について説明を行った後、委員より今後の検討にあたっての示唆等の意見が述べられた。
    4)閉会

  5. 主な発言内容(順不同)

(2) 現行国土利用計画(全国計画)の点検と国土利用のあり方に関する今後の課題について

  • 低未利用地等の質的評価ができるよう、指標のあり方を検討する必要がある。

(3)『今後の国土利用の在り方に関する検討状況』(平成17年4月 国土利用計画研究会)について

【 森林、農地の選択的管理と国民的経営について 】

  • 現状の把握・分析をした上で、実現性のある計画をつくって欲しい。
  • 今後の課題について、農山村では人口減少で社会的機能の維持が困難という問題認識を強調すべきである。

(選択的管理について)

  • 「選択的管理」は、管理の放棄のように誤解されることを危惧するが、そうではない。森林全体を一律に見るのではなく、特性に応じて管理の手法を変えていく、場所によっては自然林化していく等、全体として適正な管理が保たれるようにするという意味。
  • 「選択的管理」の選択という用語が選別と誤解を受けないよう、用語は議論の必要があると考えている。
  • 現在の林業経営状況を前提として、今後の森林について語れるのかどうかは疑問。中国の木材需給状況や今後、伐採適期となる森林が増えてくることを踏まえ幅広い議論が必要。
  • 水田に水を張って管理すれば、ビオトープとして機能する一方、いざというときに水田にも戻しやすい。今後、どのような機能を発揮させるかということを考えて、多様な管理手法を検討することが重要。
  • 従来の「農用地」、「森林」といった地目の定義では、質的な内容を表すことができない。国土利用計画のあり方を変えるチャンスであるので、効果的かつ実現可能な指標の検討が必要。

(国民的経営について)

  • 国民的経営は、国や林家等だけが森林を管理する時代ではなく、上流域と下流域の関係や企業等、幅広い国民による直接、間接の参画が必要という意味。
  • 実態としては、ボランティアで作業に参加する直接的参画から、間伐材を利用したカート缶を購入するといった間接的参画までさまざまな事例が現れている。
  • 日本の丸太価格が安価になったため、伐採跡地に再造林する費用が捻出できないという問題は、一般の人にまで関心が広がっており、今後、持続可能な国土に関する議論のポイントとなる。
  • 農林業を守っていきたいという国民の意識は醸成されているが、そのために具体的にどうしたら良いのかわからないというのが実情である。政策的、戦略的な検討が必要。

【 水と緑のネットワークについて 】

  • 国土レベルのネットワークは壮大で魅力的な構想でありぜひ活かして欲しい。その際、ネットワークの周辺部分、回廊部分は森林、農地と関連があるので、森林、農地の選択的管理との連携が必要。

【 自然環境と人間活動が調和するランドスケープの形成について 】

  • ランドスケープの形成については、保全の観点だけではなく、今後どのような地域を形成していくかという視点が重要。

【 都市的土地利用の整序・集約化と自然環境の再生・活用について 】

  • 中心市街地の徒歩圏内に行政、文化教育、福祉施設等を配置するという方向性は良いが、公的施設を中心市街地に呼び戻すことは可能だが、民間施設を呼び戻すためには具体的方策の検討が必要。
  • 都市の緑地、森林等のオープンスペースに対しては良好な生活環境という公共的な価値を評価し、制度的、財政的に確保するしくみが必要である。

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