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「国土と環境を考える委員会」提言

自然と共存しうる循環型国土の形成に向けて

3.環境面から見て望ましい国土全体の姿
  〜環境負荷の小さい地域間交流や物流等のネットワークの実現
 環境面から見て望ましい国土の全体像としては、2.のような自然と共存した循環型の個性的な地域が様々なネットワークで結ばれ、互いに連携・交流しより大きな規模の循環を形成することにより、都市と中山間地域等が共存した循環型の国土を形成し、さらには国際的にも連携・交流していく姿である。
 そのためには、地球温暖化の防止と持続可能な社会の実現に向け、環境負荷の小さい地域間交流や広域的な物流を支えるため、大都市圏における環状道路や全国的な高規格幹線道路などの交通基盤ネットワークを形成するとともに、公共交通機関の有効活用、徒歩・自転車利用の促進等によるモーダルミックスや、交通需要の時間的平準化、都市内物流の効率化等によるTDMの推進などにより、効率的な省エネルギー型の交通体系の形成を図るべきである。
 さらに、IT社会の進展に対応し、各地域間の情報交流、連携を支える情報通信ネットワーク実現への支援や物流等の効率化に資するシステムの形成などにより環境負荷の軽減を図るべきである。

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