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「国土と環境を考える委員会」提言

自然と共存しうる循環型国土の形成に向けて

4.地球規模の環境変化に備えた防災システム
  〜環境負荷の小さい地域間交流や物流等のネットワークの実現
 国際的に地球温暖化防止等の地球環境保全の取組みが進められているところであるが、近年、世界的に地球温暖化が原因ではないかと思われる異常気象による災害が起こっている。
 地球温暖化に伴う異常気象に対する防災システムは、ハード・ソフトとも従来とは画然と異なったシステムが必要である。
 例えば、海水面の上昇により海岸線が後退し、30〜50年のオーダーで見ると沿岸域の施設が水没等の危機にあり、海岸線と水辺から長期的なセットバックの計画等も含めて国土保全方策のあり方を検討することが必要である。また、地球温暖化による気象・海象への影響は、海水面の上昇ばかりでなく、降雨・降雪のパターンの変化に伴う水資源への影響や水害・土砂災害の危険性の増加など、身近な問題として捉えることが必要である。このような地球環境の異変ということを考慮に入れた都市づくり・国土づくり・防災システムづくりが必要となる。

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