協働・連携の取組み事例HOME

3.アサザ基金における取組み(茨城県)

1.協働、連携体制
「アサザ基金」は、開発等により損なわれていた霞ヶ浦の自然環境を再生するために、1995年から活動を行っているNPO団体である。 アサザをはじめとする霞ヶ浦の動植物の再生や湖の自浄力の再生等について、市民や市民団体、流域の小中学校、漁協、森林組合、生協、地元の民間団体や自治体、建設省霞ヶ浦工事事務所等、様々な機関とのネットワークを図りながら活動を展開している。 2.実施内容、実施状況等

2.実施内容、実施状況等
「アサザの里親」を公募し、霞ヶ浦へのアサザ植付け事業を実施
学校ビオトープづくりやアサザ育成指導などの環境教育事業を実施
「霞ヶ浦粗朶組合」と連携をとり、地域の環境保全型産業を育成・支援
流域内の生協、家庭排水協、漁協、各種環境保護団体との間でネットワークを形成し、シンポジウムや発表会を開催
自治体、工事事務所、地元民間団体と共同で水質浄化施設を兼ねたビオトープ公園を設置・運営

3.課題・問題点等
現在の霞ヶ浦では、他の市民グループの活動も含め、その活動の成果が目に見える形で現れていないことが多い。
アサザの里親制度は、アサザを市民(小中学生が主体)が自宅等で種から栽培し、ある程度育った成体を霞ヶ浦に植え付けるものであるが、現在の霞ヶ浦では、生育条件が厳しく、植え付けた個体のうちそのまま生育しているものは1/10以下である。

4.行政(建設省・都道府県等)への期待等
建設省のみならず、各自治体は互いに連携し、市民活動の趣旨を良く理解した上で官・民・学・産共同で流域全体の環境保全、水質浄化にあたる必要がある。
今後は、市民の手による公共事業が必要となる時代であり、行政もそれを理解して支援を行う必要がある。
地域の状況に即したきめ細かい対応を行う必要がある。

流域内の学校生徒によるプロジェクト活動風景子どもたちによるアサザの植裁風景
出典 : 茨城県新治群玉里村立玉里東小学校ホームページ


<< 戻る | 目次へ | | 「自然再生事業」TOPページへ | 次へ >>