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令和4年度 
手づくり郷土賞受賞案件概要 【一般部門】(全16件) 【大賞部門】(全1件)

手づくり郷土賞【一般部門】(全16件)

 鶴居村は観光資源に恵まれているが、観光による地域経済への波及効果が限定的なため、経済の活性化、観光客との交流による村民の郷土愛を育むことを目的として、サイクルツーリズムの推進に取り組む。村の景観や食を楽しむサイクルマップの作成や酪農体験等を用意するなどで観光客の滞在時間を延ばし、村民との交流機会を作っている。村内宿泊客向けに電動自転車を無料で貸出すモニターツアーでは、約2,500人の村で毎年200人以上の観光客が、村道や林道におけるサイクリングなどを楽しみ、村での滞在を満喫するなど、観光振興に寄与している。

一般部門NO.2

青森県・弘前市

SHIROFES. 地域活動団体 : ひろさき芸術舞踊実行委員会

 桜祭りで有名な弘前公園の魅力を世界に発信すべく、2016年より毎年開催している世界最大級のダンス&パフォーマンス複合フェスティバル。ダンスの世界大会を始めとした国内外の一流のパフォーマーによるダンスや音楽、アートなどのコンテンツに加え、津軽三味線、ねぷた囃子など弘前の伝統文化も体験できる。コロナ前の2019年には国内外から約1万人が参加。弘前公園内で撮影したパフォーマンス映像は世界中から注目が集まり再生回数は55万回を突破した。

一般部門NO.3

山梨県・北杜市

環境保全活動「防災思想の普及と渓流環境の保全」 地域活動団体 : 甲斐駒清流懇話会

 昭和34年の台風による土石流災害で郷土を失った地域の復活とその災害の歴史を現代の地域住民に知らしめ、渓流環境の保全管理や豊かな自然を守る地域づくりを目標として平成11年に設立。地域の小学校の伝統行事となっている砂防校外授業(児童とその父兄約80名参加)、防災フェアー&甲斐駒清流ウォーク、渓流祭り、河川環境の整備(草刈り)等を実施している。これらの活動により、地域の方の防災思想の普及と河川環境の向上につながっている。

 地元住民の参画を得て長野市が立案した「信州まるごと博物館構想」を実現するため、地元有志により平成13年6月に設立。町内に埋もれていた歴史的文化遺産を住民自らが参画して発掘し、磨き上げて見える化し、点在する地域資源を結びつけ、点から線に・線から面にと「まち歩きコース」を拡大(約40コース)。また、松代学講座の開催、まち歩き観光のための冊子やパンプレットの発行等により観光客が20万人(平成13年)から50万人(平成30年)へと大幅に増加するなど、地域活性化に寄与している。

一般部門NO.5

新潟県・新潟市

新潟の水辺・鳥屋野潟の持続可能な郷土づくり 地域活動団体 : 新潟市南商工振興会

 鳥屋野潟周辺のゴミ拾いの活動をきっかけに、昭和54年から活動を開始。「鳥屋野潟の自然環境を守っていきたい」「子供たちの笑顔と未来をつくりたい」という想いを掲げ、平成12年から「にいがたカナール彩」を開催。カナール彩では、水辺アクティビティなどにより、新潟の自然環境を五感で感じてもらう取組を実施。活動には、地元学生が参画するなど地域全体でコミュニケーションを図りながら、「持続可能な郷土づくり」を行っている。これにより、コロナ禍以前は、毎年5万人を超える参加者を集め、地域活性化への寄与とともに、新潟の魅力を次世代に繋げている。

一般部門NO.6

新潟県・上越市

地域のお宝「くびき野レールパーク」
~よみがえった頸城鉄道~
地域活動団体 : 特定非営利活動法人 くびきのお宝のこす会

 地域の歴史・文化遺産である、1971年に廃線となった「頸城鉄道」や豪農屋敷の「瀧本邸」の保存や施設を活用した地域興しを行うため、地元有志により平成14年より活動を開始。平成16年に会を発足。平成19年NPO法人を設立。頸城鉄道の機関庫跡地を利用して線路や保存車両の動態復元を行い、平成20年10月に「くびき野レールパーク」をオープン。定期的に無料の一般公開・乗車体験の実施や地元小学生等へ体験学習を行うなど、コロナ禍以前は、県内外から毎年2,500人以上の来訪者による交流・関係人口の拡大、地域の歴史・文化遺産の継承の他、地域活性化に寄与している。

一般部門NO.7

岐阜県・多治見市

地域と連携・協力した安全で豊かな都市山麓づくり 地域活動団体 : 市之倉森づくり部会

 平成15年、国土交通省が中心となり、地元自治体や地域住民と共同し、「土岐川流域グリーンベルト整備事業」をスタート。多治見市市之倉地区において樹林整備活動を行うため、平成15年に発足。「おりべの森」「どんぐりの森」「やすらぎの森」「筒小屋の森」において、除草、樹林整備、ベンチの製作、散策道・階段の整備の他、保育園や小学校の行事への協力などを実施。これらの森は、隣接する保育園や小学校が遊び場・学習の場として利用するほか、地域住民がウォーキングで利用しており、地域にとって大切な場所となっている。

 松毛川では河畔林の枯死・倒木、放置竹林の拡大、ゴミや産業廃棄物の投棄など放置化・荒地化が問題となっており、河畔林を再生するため、平成11年に発足。放置竹林の伐採、伐採跡地への潜在自然植生の植林、苗木の保全活動を中心に環境再生活動を実施。また、これら環境再生活動を高校や大学、企業の実習・研修の場として活用。原風景の森が再生され、河畔林・川面・富士山の眺望が楽しめるようになり、県内外から、自然散策やバードウォッチングに多くの人が訪れている。

一般部門NO.9

京都府・京都市

小倉山森林再生プロジェクト
~地域の人の輪によるアカマツの再生~

 歴史的風土特別保存地区にも指定された百人一首でも有名な嵯峨嵐山の森林景観を再生するために、平成25年から毎月第一金曜日に地域団体、住民が20人程度で小倉山の除伐等維持管理活動や、森林環境教育活動を行っている。
参加の輪を広げるイベントとして、地元の人が講師になり、間伐した材を使っての彫刻づくりや小倉山のキノコ探しなど、子供達や、その若い世代の親に地域の自然や歴史を伝える取り組みを年に4回程度実施し、地域風土の価値を知ってもらいながら、連携し維持保全活動の輪を広げている。

 2012年に全住民+出身者有志で、「天引区の活性化と未来を考える会」を結成。国道372号を利用し、地域活性化として、2016年に野菜販売所「天引むくむく市」を開催。月2回(第2.4日曜日)定期開催を続けている。2013年より毎年、蛍散策と音楽を中心とした「天引ほたるコンサート」を実施。(令和2年よりコロナで自粛しているが終息すれば再開予定。)
近年は高齢者が村で生活できるよう、「買い物支援サービス」や「便利屋さん」制度をスタート。空き家を活用し、移住者を増やすためのプロジェクトチームを立上げ、取り組みを進めている。

 自然観察や森林体験ができる憩いの場を増やすため平成31年から、市の公園区域の一部の荒廃した森林の整備に取り組んでおり、整備に伴い発生した伐木・間伐材を有効利用してベンチを設置するなど、循環型の整備に心がけて活動している。
また、整備した森林の地形を活かし、手作りのステージで「森の音楽会」や、「紙芝居」、「森でネイチャーゲーム」などのイベントも数々行っており、将来を担う子供達をはじめ、市民や他市からの来訪者にも「里山の森」として親しんでもらえるように取り組んでいる。

 平成22年8月に遍路道として阿南市の「太龍寺道」が初めて国史跡「阿波遍路道」に指定され、阿南市等の整備により長期間廃道だった「かも道」の復活を機に、四国遍路最古の遍路道を活かすため、平成25年に発足。「かも道」「太龍寺道」「いわや道」の活用や遍路道の整備保存を行い、ガイド活動、広報活動、ウォークイベントの開催、小中学校等の学びの活動への参画など活動を活発に行い、様々な地域づくりの団体から整備・保全手法に関する視察が増加するなど、地域活動に寄与している。

一般部門NO.13

佐賀県・唐津市~福岡県・北九州市

街道遺産発見の旅
~歩く唐津街道の旅人と標識設置活動
地域活動団体 : 玄界灘風景街道・歩く唐津街道の旅

 1996年から活動していたウォーキング団体が、歩く旅による健康増進、また旧街道筋の歴史資源の学習・活用、沿線地域との交流を目的に活動を開始。月1回(年12回)、街道を区切りながら歩き、「歩く旅プラス」として①資源マップ・参加グッズの製作販売②マイスター資格の授与③周年記念ウォーク、風景街道他ルートとの交流ウォーク④ゴミ拾い活動⑤唐津街道標識設置活動などに取り組んでいる。2022年には「150回記念旅」(120名参加)を開催し、これまで延べ3,600人の参加に至っている。

一般部門NO.14

熊本県・山鹿市

菊池川をフィールドとした子供たちとの体験学習会
~見なれた自然から驚きと感動を~
地域活動団体 : 特定非営利活動法人 菊池川自然塾

 菊池川の良さを子供たちにも知って欲しいという思いから、平成20年10月に菊池川自然塾を設立。小中高生を対象に、地質(化石、鉱物含む)・植物・動物・考古学・天体などに関する観察会と学習会を年10回程度開催している(令和元年度年間活動のべ人数200名以上)。学習会の企画・運営は菊池川自然塾が担い、河川や防災の講習は熊本大学や菊池川河川事務所に担ってもらい、子供たちの河川への興味・関心をつなげ、河川環境美化の高揚を図り、「若者が集い、切磋琢磨する場」を提供している。

一般部門NO.15

大分県・中津市

山国川の美しい景観と歴史文化を守り伝える
~地域が連携した観光ガイド~
地域活動団体 : 中津の郷土史を語る会、中津の歴史と文化を学ぶ会、三光観光ボランティアガイドの会、本耶馬渓町観光ボランティアガイドの会、耶馬溪歴史観光案内人の会、やまくにの歴史と文化を学ぶ会

 山国川を中心に歴史と文化が息づく中津・耶馬渓において、地域住民みずからその歴史を学び、未来へ伝える活動を行うため昭和51年に「中津の郷土史を語る会」が設立。観光名所におけるガイド活動を行うほか、社会教育活動や高齢者の生きがいづくりなどの取り組みに協力し、年間延べ1000人以上が活動に参加。観光客に対し丁寧にわかりやすく、おもてなしの心づかいをモットーに、ガイド力の研鑽、情報収集だけでなく、遊歩道など環境整備や清掃活動なども行い、地域の観光誘致に貢献している。

一般部門NO.16

沖縄県・浦添市

市民協働による西海岸・里浜の保全活用
~時空を超え未来につなぐ、古里の記憶~
地域活動団体 : 一般社団法人 うらそえ里浜・未来ネットワーク

 平成17年より活動開始、平成31年に一般社団法人となり、市民、行政、企業、在沖米軍等多様な主体を繋ぐ中間支援団体として、主体的に、浦添西海岸地域の保全活動、利活用、ルール作りやその普及啓発に取り組む。海岸のビーチクリーン、体験学習等を実施し、活動から得られた課題や経験に基づく環境保全に向けた利活用ルール作りや行政・審議会等への提言、各種媒体による広報・普及啓発活動を行っている。浦添市里浜条例制定に貢献。年間6回のビーチクリーンなどを実施、年間のべ200名~500名程度参加。

手づくり郷土賞【大賞部門】(全1件)

大賞部門NO.1

北海道・斜里町

知床のガードレール雪かきプラス!
~真冬の避難・命を守るまちづくり~

 道路沿いの除雪後に生じる雪壁によって流氷景観が損なわれる課題を解決し、来訪者に流氷景観の魅力を提供するため平成19年度から雪かきボランティアを開始。活動によって流氷景観を楽しむ来訪者が増えたほか、参加者である地域住民や企業、観光客の一体感や道路に対する親しみを向上させている。参加者は年々増加し、平成28年度以降は毎年100人以上が参加している。平成30年度からは冬期避難訓練との連携実施をはかり、斜里町ウトロ地区の地域住民や観光客の防災意識を高め、冬の災害に対する備えの充実に貢献している。

過去の受賞案件概要

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