リレートーク

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コリーン・マキョーン(香川県国際交流員)

コリーン・マキョーン

よりデジタルな香川を

私が香川県に来たのは2021年の12月です。
以来、高松市に住み、香川県庁の国際課で国際交流員として働いています。こちらに来る前は、イギリスのウェストミッドランズに位置する故郷のバーミンガム市に住んでいました。
シェフィールド大学で日本学を専攻し、3年生の時に日本へ留学し、大阪大学日本語・日本文化教育センターで1年弱勉強しました。ですので、日本文化や日本での生活には、ほぼ慣れています。しかしながら、日本で働くということは、もちろん日本で勉強することとは全く違います。そして、高松市をバーミンガム市と比較せずにはいられません。

バーミンガム市議会、ビクトリアスクエアー、バーミンガム市 バーミンガム市議会、ビクトリアスクエアー、
バーミンガム市

バーミンガム市はイギリスで2番目に大きな都市ですので、その大きさや人口など、高松との違いは簡単に想像できると思います。私は、イギリスの雨から離れた香川のゆったりとした環境の中で、日常生活で困ることはほとんどなく、とても幸せな日々を過ごしています。しかし、日本にあるオフィスで仕事をしていると、あることに気づきます。
紙です。すべてが紙なのです。
イギリスでは、ほとんどすべてのことがオンラインで行われます。銀行口座を変更したい?オンラインです。職場で有給休暇を申請する?オンラインです。請求書の支払い?オンラインです。

出勤簿 等 出勤簿 等

私はここで働くまで、ファックスを見たことすらありませんでした。
私たちのオフィスで使われている紙や、他のオフィスで使われている紙を見ると、とても残念に思います。香川県が環境に配慮した取り組みをしていることは知っていますし、7月にはG7香川・高松都市大臣会合がここで開催されることは大変光栄なことなので、これを機に香川県がより持続可能な県に発展することを期待したいです。理想は、使用されている紙がすべてリサイクルされていることですが、100%それが可能だと言い切れるのでしょうか。
たとえ、すべての紙がリサイクルされ、あるいは再利用されているとしても、利便性についても考える必要があります。文書をプリントアウトし、手書きのメモを加え、相手のファックス番号を探し、ファックス機にセットして番号を入力し、送信されるのを待つのにどれだけの時間がかかるでしょうか。一方、ファイルを開き、コメントを入力し、その文書をメールで相手に送るのにかかる時間を想像してみてください。スピードと利便性という点では、どちらの方が優れているかは、誰にとっても明白なのではないでしょうか。
会社で有給休暇を申請する場合、手書きで記入してハンコを押し、上司にチェックしてもらい、ハンコを押してもらい、有給休暇をエクセルシートでスケジュールに入力します。有給休暇のシステムをオンライン化し、スケジュールの変更を自動的に行えるようにすれば、より早く、より簡単になるのではないでしょうか。

香川県は美しい県であり、多くの歴史や文化、優れた特産品があります。高松市は、生活に必要なものがほとんど徒歩や電車で行ける、アクセスしやすい街です。しかし、私は、香川を未来につなげ、よりデジタルでオンラインな県にするべき時だと思います。紙も時間も大幅に節約できるのです。
今回のG7香川・高松都市大臣会合をきっかけに、グリーンでサスティナブルな都市とは何か、もっと考えていきたいですね。
一緒に頑張って、よりデジタルな香川県を!

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