リレートーク

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満 ルイ(高松市国際交流員)

満 ルイ

私の第二の故郷、高松市

香川県高松市は、私が日本に来て初めて訪れた都市でした。
第一印象は、道路が整然と整備されており、吸い殻などのごみも落ちていない清潔感がある静かな都市という印象で、自分の故郷である大連の人混みとは全く違う雰囲気でした。静かでゆとりのある雰囲気が自分に合ったのか、高松市で生活して18年、人生の半分はここで過ごし、私の第二の故郷だと言えます。

この間、日本最長のアーケードを備えた新しい商店街の開発や3年に1度の現代アートの祭典である「瀬戸内国際芸術祭」の開催など、高松市の大きな変化も見てきました。特に、外国人観光客の増加と、在留外国人に対する意識の変化を強く実感しました。私が日本に来たばかりの頃、外国人がアルバイトを探す事は非常に難しく、先輩の紹介が無ければなかなかアルバイトを見つける事はできませんでした。電話で問い合わせても「外国人は採用しない」という回答が殆どでしたが、今はアルバイトでも正社員でも、以前よりはかなり見つけやすくなったと思います。

また、当時の高松市を訪れる外国人観光客は少なかったのですが、今では街中で外国人と出会う機会が多くなってきました。ここ3年ほどは、新型コロナウイルス感染症の影響で外国人観光客が大幅に減少しましたが、現在、少しずつ外国人観光客が戻りつつあり、インバウンドの本格的な復活が期待されています。
私にとって、第二の故郷である高松市では、嬉しい事、悲しい事、悔しい事を沢山経験してきましたが、今ではどれも大切な思い出です。全てが私の人生の一部ですので忘れる事はできません。
そんな私は、幸運にも今は国際交流業務に係わる仕事をさせてもらっていますので、今後とも国際交流に、微力ながらも力を尽くして取り組んでいきたいと思っています。

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