リレートーク

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大西 秀人(高松市長)

大西 秀人

玉藻公園と屋島と栗林公園

高松市長の大西秀人です。
私からは、高松市の観光案内を。
市内の名所旧跡を3つ挙げるとすれば、「玉藻公園」と「屋島」、それに「栗林公園」でしょう。

桜御門(玉藻公園) 桜御門(玉藻公園)

まず「玉藻公園」。高松城跡を公園化した市民の憩いの場所です。香川県の旧名「讃岐」の枕詞が「玉藻よし」であるため、城は「玉藻城」とも呼ばれ、日本三大水城の一つです。お堀には瀬戸内海の水を引き込んでいるため、「鯉(こい)」ならぬ「鯛(たい)」がウヨウヨと泳いでいます。お堀を渡る和船に乗って鯛に餌をやり、「鯛願城就(たいがんじょうじゅ)」といったシャレた催しもやっています。

やしまーる(屋島) やしまーる(屋島)

次に、高松のシンボルとも言える「屋島」。今は陸続きですが、屋根のような島だったことからこの名があります。屋島は存在自体が文化財。琵琶法師が語り継いだ平家物語の源平合戦の屋島の戦いの地として国指定の史跡であり、典型的なメサの地形を持つ天然記念物。さらには昭和9年に日本で最初の国立公園の一つに指定された「瀬戸内海国立公園」の中心地でもあります。その屋島の山上に昨年夏、交流拠点施設「やしまーる」がオープンしました。ほとんどが曲線で構成される全周約200メートルの回廊型の芸術的な建物は、私には、屋島全体を守るために昔からそこで寝そべっていた生き物のように見えます。ここから見る瀬戸内海と高松の街の風景、特に夕景、夜景は最高ですよ。
また、天智天皇が667年に築造させたと日本書紀に記される古代山城「屋嶋城(やしまのき)」の城門も発掘、保存整備されています。

根上がりの松(栗林公園) 根上がりの松(栗林公園)

3つ目は「栗林公園」。名前と違って、栗の木はあまり多くなく、松と梅と桜の名所です。なぜか日本三名園には入っていませんが、我々は別格的存在だからと理解しています。高松市では、近年海外でも急速に人気が高まっている松盆栽が、全国の8割程度生産されています。その原点として、見事な松がたくさんあるのが栗林公園です。海外のほとんどの造園の教科書に栗林公園は掲載されていると聞いたこともあります。日本の造園技術の粋がここにあると言えるかもしれません。
都市と田園と観光地、自然と歴史と文化が調和した、いわば真の田園都市たらんこの高松市において、昨年のドイツ・ポツダム市に続く2回目となるG7都市大臣会合が開催できることは、誠に光栄なことであります。この機会に、「瀬戸の都・高松」の魅力を内外に大いにアッピールしたいと思っています。

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