国立劇場は、昭和25年の文化財保護法改正により「重要無形文化財」の制度が創設され、芸能の保存・進行のための中心的機関が求め
られるようになったことを契機に「古典芸能の正しい保存と新しい芸能の創造発展」を目的に、その設置に至りました。
設立のための協議会による検討を経て、敷地、諸元等が決定し、昭和37年9月、設計競技(コンペティション)による設計案の募集が開始さ
れました。昭和38年の応募図書締切までに307点の応募があり、「岩本博行(竹中工務店)他13名」による作品が最優秀作品に選ばれまし
た。
特徴的な校倉造の造形による外観、1辺約100メートルの正方形の平面とされ、1階に大・小ホールの観客席、舞台、楽屋、2階に養成、
管理部門、3階に資料の保存、展示、記録関係の室が配置されています。 |